エルメス(HERMES)
1837年、馬具工房として創業。第2回パリ万博で銀賞、第3回パリ万博で金賞を獲得したことで
技術の高さを認められ、各国の上流階級が顧客リストに名を連ねました。1880年には現在の本
店所在地に移転し、製造・卸に加えて小売りを行い、順調に発展していきます。
1892年、エルメス初のバッグ「サック・オートクロワ」を製作。馬の鞍を入れるためのもので
後にバーキンの原型になるバッグです。
20世紀に入り自動車の台頭を予見した3代目は、馬具からファッション分野への転換を決断し、
現在のエルメスの基礎を築きます。エルメスが生み出す革製品は、それまでのファッション文
化に劇的な変化をもたらします。ファスナーを取り入れたのもエルメスが世界初です。
1929年の世界恐慌に続いて1939年には第二次世界大戦の勃発。混乱の時代を迎えます。そんな
中でも、新たにスカーフ・香水の分野に進出し、低価格商品の投入による販路拡大でこの難局
を乗り切りました。この時代に、エルメスのロゴマークである「四輪馬車と従者」が使われ始め
トレードマークにもなっている「オレンジの包装」が採用されました。
5代目となるジャン・ルイ・デュマ・エルメスによる徹底した広告戦略により、それまで関心を
持っていなかった若者世代も惹きつけ「ブランドの中のブランド」と呼ばれるまでになりました。
時計や食器もお待ちしています。