ウェッジウッド(WEDGWOOD)
英国陶工の父と称えられたジョサイア・ウェッジウッドが1759年に開業した世界最大級の陶磁器メーカー。
陶芸を芸術の域まで到達させることを目標に研究開発を重ね、画期的な乳白色の陶器「クリームウェア」を
完成させました。クリームウェアはイギリス王妃を魅了し、「クイーンズウェア」の名称を許可され、翌年
女王陛下の陶工の称号も与えられました。
1969年にトーマス・ベントレーが共同経営者に就任すると、ヨーロッパの外にも評判が広まり、1974年に
ロシア皇帝であったエカチェリーナ2世からディナーセットの注文を受けました。このディナーセットには
カエルの紋章が描かれたため「フロッグ・サービス」と呼ばれ、世界三大ディナーセットとして有名です。
同年、窯業最大の偉業とされる独自のストーンウェア「ジャスパー」も完成させます。他社にはない独特の
雰囲気を持ち、今も18世紀から受け継がれた技法で制作されています。そのジャスパーを用いて作成された
「ポートランドの壺」のレプリカは本物の修復に使われたほど精巧に作られています。
1812年、二代目ジョサイア・ウェッジウッドがボーンチャイナを完成させます。よく見る製品はこの素材で
作られていますね。